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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第9章 #09 女型の巨人捕獲



エルヴィン部隊が森に侵入し暫くした頃、リヴァイ達は森の中を走っていた。
森の中に放たれた黒い煙弾、奇行種がすぐ側にいる事が分かる。

「右から来ていたという何かだな」

リヴァイも確信した。
エルヴィンの言っていた知性のある巨人はエレンを追いかけてきていると。


「お前ら剣を抜け。それが姿を現すとしたら一瞬だ」

その言葉にリヴァイ班全員に緊張が走る。
そしてそれは突然現れた。
右側からエレンを目掛けて巨人が飛び出してきたのだ。
女性の姿をした女型の巨人、巨人は迷いなくリヴァイ班の方へ向かってきた。


「走れっ!!!」

女型の巨人の動きは早く、少しでもスピードを落とせば追いつかれる。
周りの木々を薙ぎ倒しながら女型の巨人はエレンを目指していた。

「早いっ!追いつかれるぞ!!」
「兵長!!立体機動に移りましょう!!兵長っ!!」

皆の言葉を聞きながらも、リヴァイは立体機動には移らない。
背後から増援がくるが、いとも簡単に倒され女型はこちらへと向かってくる。
しかしリヴァイはまだ立体機動の指示を出さない。

「兵長ぉ!!指示をっ!!」
「やりましょう!!アイツは危険です!!俺達がやるべきです!!」

エルドが促すがリヴァイは一向に戦闘態勢に入らない。
ただただ前を見据え走るだけだ。

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