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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第73章 #73 再会



(ん?何だか急に目が輝いて……)

「ふぁああ!!リヴァイ、リヴァイ!!車力の中の人凄く美人さんだ!!!」
「………」

ピークが固まる。

「リヴァイ!!」
「俺はもう知っている。迷惑だからやめろ、戻ってこい」

キラキラとした目で暫くピークを見つめると深く礼をしてリリアはリヴァイ達の元へ戻っていった。
地面に座っているリヴァイの後ろにしゃがみ、身体にしがみ付くとチラリと再びピークを見てニコニコと照れながら笑っている。

「オイオイオイ、リリアお前俺の前で公開浮気か」
「え?!違うよ!アレだね、マーレにいるエルディア人は美人さんが多いね!ピークもアニも綺麗」

アニは何言ってるんだコイツはというやや冷たい目でリリアを見ている。
自分が思っていた性格と違いピークは動けないまま、それを見ていたガビとファルコも驚いていた。

「え……リリアさんて凄くしっかり者だと思ってたけど……」
「すっごくあのリヴァイって人にくっついてるな…」

あっはっは、とコニーが笑う。
ジャンやアルミン、ミカサも頷きながら二人を見ていた。
壁内組にとってはコレがいつもの光景だからだ。

「通常運転だな!」
「そうだね!しっかり者に見えたのはリリア兵長が無理してる証拠。本来は今の甘えたがり、寂しがり、泣き虫兵長だよ」

そうなんだ、とガビとファルコはいまだに驚きを隠せないようだった。
するとハンジがパンパンっと手を叩き、皆に声を掛けた。

「よし!無事に合流出来たし少し休憩しようか」

荷馬車を森の奥に隠し、壁内組とマーレ組は分かれて休憩を取ることとなった。
協力する事となったのに、こうしてやはり分かれてしまうのは不安なところでもある。
皆がリリアの様に相手にぶつかっていけたらもう少し雰囲気が違っていたかもしれないが、やはりそうはいかないものだ。

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