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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第73章 #73 再会



「コニーよ。俺の他に父親候補がいるなら教えろ……今すぐ消しに行く」
「いやいやいや!!冗談です!!リヴァイ兵長以外考えられません!!でもそれが何故?」
「リヴァイの子供ならリリアのお腹の中にいるのはアッカーマンの血を引いた子なんだよ。アッカーマンは巨人化しない。だから子供と体内で繋がっているリリアも一時的にアッカーマン一族のような状態になっていて巨人化を止めたんだ」

なるほど、とコニーが頷き、ようやく納得できたようだ。
するとアルミンが笑顔でリリアのお腹を見た。

「赤ちゃん…可愛いだろうなぁ」
「うおー、何か楽しみになってきたな!リヴァイ兵長が動けないうちにお腹触って良いっすか」
「オイ……」

皆の表情がさっきとは変わり明るくなった。
本当に喜んでいる。
男性陣はリヴァイに止められたがミカサだけはツンツンとリリアのお腹を触っていた。

「名前とか決めました?」
「いやいや、私達だって先日分かったし…名前なんてまだまだ」
「二人に共通する人から貰うっていうのも良いですよねー」

アルミンがそう言うと、何故か皆の動きが止まった。
全員の頭の中にリリアとリヴァイの共通の人物が浮かび上がったからだ。


「「「エルヴィン!!」」」


「ぶっ!!!」

ハンジが堪えきれずに噴き出した。
リリアは目を丸くしリヴァイも固まっている。まさか全員が同じ名前を口に出すとは思わなかったからだ。

「うおー!!リリア兵長のお腹にエルヴィン団長がいると思ったら緊張してきた!!」
「エルヴィン団長!無事に生まれてきてくださいっ!」
「ちょっとジャン、コニー!やめなって!」

アルミンが止めようとしたが、リリアは声を殺して笑い体が震えている。
ハンジに至っては我慢もせずに腹を抱えて爆笑していた。

「もうエルヴィン決定じゃん?」
「オイ、とんでもねぇ名前付けるんじゃねぇ……女の子かもしれねぇだろうが。俺は認めねぇぞ、女の子かもしれねぇからな」

リヴァイの言葉にさらにハンジが笑う。
何故2回言ったのか。

「ヒーヒー…笑い過ぎてお腹痛い…これはもうエルヴィンに決定!」
「エルヴィン団長っ!!」
「やめろ…女の子かもしれねぇだろうが!」
「また言ったーーー!!!」

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