• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第73章 #73 再会



「はぁ?!」
「コニー?どうしたの?」

隣にいたアルミンが首を傾げる。

「本物のリリア兵長ですか?」
「え?何?私が偽物に見える?」
「だって……どうして左腕があるんすか……」

あっ、とアルミンが今気付いたように声を上げた。
コニーはシガンシナ区の戦いに参加していなかった為にリリアがどうして腕があるのか理由を知らない。
ここまで色々あり、アルミンもコニーに説明するのをすっかりと忘れていたのだ。

「生えちゃった!」

あはは、と笑いながらリリアがコニーに左腕を見せる。

「そんな事、出来るわけないじゃないですか!!やっぱり偽物?リリア兵長に変装して俺達を…!」
「待った待った!」

ハンジが慌ててコニーを止める。

「この子は本物のリリアだよ?左腕は訳あって本当に生えたんだ」
「はぁぁぁ?」
「それにこんな可愛いリリアに他の誰が変装出来るってのさ!!!」

「………」

沈黙が暫く続いたが、咳払いをするとハンジがさらに続けた。

「リリアはジークの脊髄液を口にしてしまってね。巨大樹の森で巨人化するところだったんだけど、左腕だけ修復して巨人化がストップしたんだ」
「そんな事……」
「普通ではあり得ないけど、リリアは巨人化が本当に止まったんだよ。その理由はリリアのお腹の中に子供がいたから」

コニーが固まる。
他の者たちはウンウンと頷いていた。

「はぁぁあぁぁーー?!子供っ!?えっ?!誰の?」

最後の言葉に、全員の視線がコニーに集まる。
すると今まで黙っていたリヴァイが口を開いた。
/ 1014ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp