• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第72章 #72 世界を救いに



食事を済ませると、一行はミカサと合流するために移動をした。
ガビとファルコ、アニは一時的に姿を隠してもらい、砦に向かいミカサを探す。ミカサは馬屋で荷馬車の準備をしていた。

「ミカサ!ただいま!!」
「兵長、お帰りなさい」

するとリリアはアルミンの腕を掴みミカサの前に立たせた。
意味が分からずアルミンが首を傾げる。

「え?え?」
「アルミン、怒鳴っちゃったんでしょ?」
「あ……ミカサ……ごめん」

ミカサが首を振る。

「気にしていない。私の方こそ、ごめん」
「ミカサは悪くないよ、僕が不甲斐ないばかりに…」
「はい!!ここからは気持ち切り替えて行きましょう」

リリアが二人の肩を叩く。

「なるべく食料と武器を集めて荷馬車に積もう。ミカサ、ジャンは?」
「今はもうフロックの所に。注目があちらに向いているので準備も大丈夫だと思います」
「ならジャンの合図があるまで頑張ろう。まずはライナーを迎えに行く、その後にハンジと合流するために街を出よ」

皆が頷いた。

「合図は銃声続けて4発だったよね。それまでみんなで荷物を積むよ!」
「はいっ!」

ガビやファルコ、アニも呼び、全員で食料や武器を荷馬車に運ぶ。
ジャンと決めたのは作戦実行の合図、それはこれから行われるイェレナの処刑の際、ジャンが狙いを外し4発銃を撃つというものだ。
話によるとオニャンコポンはエルディア帝国に従いたくないと自ら処刑を望んだそうで、ハンジと話した際にどうかオニャンコポンも共にと頼んだそうだ。

彼はこれまでエルディア人のためにたくさんの技術を教えてくれた。
安楽死計画の事も知らなかったらしい。
それに彼がいればもし飛行船を動かす事になった時に操縦を任せることが出来る。
我々にも必要な人だ。
/ 1007ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp