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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第71章 #71 分かれ道



「無理、だと思う。リリア兵長はかなりの寂しがり屋だから……今だって私達に気を使ってかなり頑張ってる」
「だよな……リリア兵長はどっちを選ぶだろうな…」
「分からない……でも身体の事を考えたら来るべきではない」

二人のため息が部屋に響く。
そのため息を聞きながらリリアは目を閉じたまま考えていた。

寝てはいない、寝れない。



どちらの道を選べば良いのだろうか。
パラディ島の事を思えば『地鳴らし』をこのままにしておいた方がいい。
しかし島の外の者は皆、エレンによって虐殺されてしまう。
なんの罪もない人達が全ていなくなる。
本当にそれで良いのだろうか。


ふとガビの叫びが脳裏に甦る。



"分からないなら頼んでみてよ!エレンに!!どうしても島の外の人全員を殺さなくちゃダメなの?!そんな事しなくたっていいじゃない!!"


「………」



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