第68章 #68 理由
これから先、どうしたらいい、おそらくジークはエレンの元へ向かっただろう。
二人が接触すれば地鳴らしが発動してしまう。
「これはどうしたもんだろう。私達じゃジークを止められないだろうし…アルミンやピクシス司令に託すしか……」
パチパチと枝を燃やす炎、リヴァイが目を覚ます気配はまだない。
「例えばエレンがジークを裏切っていたとしても…イェーガー派が脊髄液でこの島を支配するなら私達は一生この島のお尋ね者。……多分順番が来たんだ。自分じゃ正しい事をやってきたつもりでも…時代が変われば牢屋の中」
クーデターを起こした際、ハンジはレイス家の情報を得るためにサネスに拷問をした。
その際に彼に言われた言葉が頭を過ぎる。
その時だ。
壁内の方向から轟音が聞こえ始め、地面が揺れた。
ハンジは轟音のする壁の方を見て言葉を失った。
今いる場所からはあまりよく見えないが砂煙が上がり轟音が続いている。
これは恐らく地鳴らしが発動されたのだろう。
「まさか……地鳴らしが……」
とにかく早くここから動かなければならない。
ハンジは荷馬車の修理をしようと修復に使えそうな木材を探し始めた。
何とか使えそうな木材を集め、荷馬車の修理を始める。
と、ハンジが修理を始めたその時だった。
急に辺りの景色が変わる。
今までいた場所ではない、辺り一面開けた砂地の何もないどこか。
そして頭の中でエレンのあの声が響いた。