• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第66章 #66 見破れなかった覚悟



「ここで殺してくれる?」
「は……?」
「出来ないならこのまま置いていって。リヴァイが行ったの確認したら自分で死ぬ」
「意味が分からねぇ……死ぬ必要あるか?お前はまだ巨人化してねぇんだぞ?」
「今はね、する可能性があるから言ってる」
「しねぇよ!」
「その根拠は?絶対にしないって言える?もし壁内で巨人化したらどうするの?どっちにしろ殺されるなら、もうここでリヴァイに殺された方がいい」

ジークの脊髄液入りワインを飲んでいつ巨人化するか分からず不安になっているのは分かるが、何故死ななければならない。
しかしリリアの言う通り、壁内で巨人化してしまったら大問題だ。
ジークの能力のせいか、無垢の巨人でもかなりの戦闘力があった。
巨人化する可能性のあるまま連れて帰れば、即兵団から殺されるだろう。

「なんで……」
「ここにはリヴァイしかいない…無理なら置いて行っていいから」


どうしたらいい?
本当にこれしか方法はないのか?

巨人化しなかったらどうする?
しかし巨人化したらどちらにしても殺すのは俺だ

他の仲間は殺して
リリアだけ殺せないなどあってはいけない

でも俺は……



"リリアを頼む。お前にしか頼めない"



エルヴィン……
守れないかもしれない……
さっきからいくら考えてもリリアが助かる道が見つからない

ワインは確実に飲んだ
いつか巨人化する可能性がある

今殺すか
後で殺すか

その違いだ

しかし俺は………


/ 1014ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp