• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第61章 #61 戦いの始まり



「エレン……お前が調査兵団を巻き込んだから、サシャは死んだんだぞ」

返す言葉はなかった。
エレンはただ俯いたまま、再び黙り込んだ。
するとリリアはジャンが捕まえている二人の子供の前に立ち、しゃがんだ。

「えっと、名前なんだっけ?」
「悪魔に名乗る名前なんてない!!近付くな!!!」

少女は叫ぶとリリアに向かって頭突きをした。
隣にいたファルコとジャンが慌て、ハンジとリヴァイも目を丸くした。

特にハンジが顔を真っ青にさせている。


「ガビっ!!!何してるんだよ!!」
「ざまーみろ!!こんな弱そうな女に舐められてたまるか!!」
「おまっ!!この人は兵士長だぞ!!」

ジャンはグイッと少女を力強く引っ張った。
ファルコはリリアを改めてジッと見ると以前クルーガーを名乗っていた時のエレンが言った言葉を思い出す。



"元々は金髪だったんだが色々不幸が重なって、ストレスで今は銀髪になっちまってる。瞳は綺麗な青色で……"



「リリア・スミス……」
「は?お前、何でリリア兵長の名前を…」

するとゆっくりリリアが顔を上げる。特に痛そうな顔はしていない。


/ 1007ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp