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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第7章 #07 実験と訓練



「壁外調査終わったら何食べたい?」
「えっ?!アレ、本当だったんですか?」

以前リリアが初めて旧調査兵団に来た時に、全員が無事に帰ってきたら食事に行こうという約束。
冗談だと思っていたのだが、どうやらリリアは本気なようだ。

「おごるよー」
「えー……じゃあオレは肉かな」

グンタが呟く。

「うん、オレもだな」
「私もー!!」
「俺はリリア兵長がいたらなんでも美味しいです!!」

エルド、ペトラ、オルオもグンタの意見に賛成のようだ。

「エレンは何が食べたい?」
「えっ?オレは何でも食べますっ!!」
「じゃあお肉だね!お店調べとかないとなぁ」

リリアが悩んでいると、そんな皆のやり取りを見ていたリヴァイが口を開いた。

「お前ら命令だ。リリアを破産させるぐらい食え」
「えっ??あ、了解です!!」
「えーーー!!」

あはは、と楽しげな笑い声が辺りに響く。

「あ、そろそろ戻らないとな…昨日は団長に報告に行かなかったら心配してるかも」
「リリア兵長と団長は兄妹ですよね、いくつ離れてるんですか?」
「えっと、16だったかな?」

聞いたエルドが目を丸くした。
想像以上に離れているからだ。しかし疑問に思う事がある。
確か話に聞いたところによると、エルヴィンの父親は彼が幼い頃に亡くなっている。

16年前だとエルヴィンの父親はすでに亡くなっているのではないか。
そうするとリリアが妹というのは少しおかしい。
しかしそんな疑問は聞けるわけがなく、エルドは心にしまった。


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