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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第7章 #07 実験と訓練



食事を済ませた後、リヴァイ班は馬で周回を始めた。

リヴァイが先頭を走り、エレンは遅れないようにリヴァイに付いていく。
その周りをオルオ、ペトラ、グンタ、エルドが囲うように走っていくのだ。
今回もリリアはその後ろから付いて走った。
前回に比べるとエレンはしっかりリヴァイに着いて走れるようになっている。

するとリヴァイが少し速度を落とし、リリアに声を掛けた。


「リリア、先頭を走れ」


リリアがリヴァイを見る。
ここで本番の感じを掴めというのだろう、当日はこのメンバーとこの隊列で森を駆けるのだから。
リリアはスピードを上げリヴァイの前へ出た。

そして間隔を空けて走り、それを維持しながら走る。
5秒あいているかは分からないが、これもまた身になるのだ。



暫く走り、一行は休憩を取ることにした。
辺りは草や花が咲いており、川も流れていて馬も休める良い場所だった。

「リリア兵長、お茶を」
「ありがとう」

ペトラからお茶を受け取るとリリアは美味しそうにお茶を口にした。
気分が良い、沈んでいた気持ちが今はない。


「元気になりましたか?」
「うん、ありがとうね。心配事が吹き飛んだ!」

良かった、とペトラが笑う。誘ったエルドも安心した様に微笑んでいた。

「エレンはどう?馬はもう慣れた?」
「はいっ!最近は兵長に遅れることもなくなってきました」

これなら大丈夫そうだ。
あとはやはり自分次第、しかし今ならやれる気がする。

するとリリアはあっ、と皆を見た。


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