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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第7章 #07 実験と訓練



「お帰りなさい。どこかへ行かれてたんですか?」
「あぁ」

リリアが大きく息を吐く。

「良ければ泊めてください…」
「えっ?!あ、どうぞ!!部屋を!」
「や、広間でいいよ、もう寝れたらどこでも…」

リリアは一人先にフラフラと入っていった。
身体的にも疲れてはいるが、どちらかというと上手くいかない事に参っているようだった。


「リリア兵長、どうかされたんですか」
「……ケツが痛えだけだ」
「えっ?」




広間の机に伏せて目を閉じているリリア、もう眠りについているようだ。
リヴァイが広間に入り、彼女の後ろに立ち肩を揺すっても起きない。

「おい、ここで寝るな。おい!!」

しかしリリアはまったく起きない。
リヴァイは大きく息を吐くとリリアを抱き上げ、2階に上がり空きの部屋に入るとベッドに寝かせた。


昔もこんな事があった。
兵士長に上がりたいから訓練をつけてくれと、彼女が調査兵団に入りたての頃にお願いされ訓練に付き合った事がある。
あの時も疲れてはところ構わず眠り、リヴァイがよく叩き起こしていた。


「この俺が付き合ってやってんだ。成功させろ」


リヴァイはリリアの前髪を撫でると、部屋を後にした。


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