第7章 #07 実験と訓練
翌日からはリリアも訓練を本格的に始めた。
リヴァイ、ハンジ、ミケに付き合ってもらう訓練は、ミケを巨人に見立て後方から追うように走ってもらい、リヴァイがトップスピードで馬を走らせ逃げる。
そこにリリアが途中からリヴァイの前を走り、5秒の間を空けて走るもの。
しかしなかなか上手くはいかず、リヴァイとの間隔の5秒間が長時間キープ出来ない。
「リリアー、また1秒遅いよ」
タイムを測っているハンジがリリアに報告をする。
もう何回目だろうか、馬も疲労し、だんだん走るスピードが遅くなってきていた。
「今日はもう無理だね、馬がもたない」
「ごめん……リヴァイもミケも、ごめんね」
はぁ、とリリアが落ち込む。
気にするな、とミケが肩を叩いた。
「じゃあ、今日はここまでだね。リリア、また頑張ろう」
「うん、ありがとう」
ハンジとミケはまた、と馬を引き連れて先に戻っていった。
その場に残ったリリアとリヴァイ、リリアは馬を撫でながら少々落ち込んでいた。
「リヴァイ、ごめんね」
「ケツが痛ぇ…」
「うぅ……ごめん…さすりましょうか…」
バカか、と頭を軽く叩かれる。
馬を引っ張りながら旧本部へと戻ると、二人に気付いたペトラが話しかけた。