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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第51章 #51 偽物の好き



「リヴァイー、戻ったよ」

かなりゆっくりお風呂に入り、部屋に戻ったリリア。
先に戻っていたリヴァイが手招きし、ソファに座らされると机に冷えた紅茶と大好きな砂糖菓子が出てきた。


「わっ!」
「暑いからな、紅茶は冷やした。あとこっちは先日王都に行った時に買ってきた砂糖菓子」
「何で?」
「あ?あー……あ、鉄道作りの労いだな」
「思いつき!でもありがとう!頂きます!!」

冷やされた紅茶にお風呂でほてった体の熱が引いていく。
砂糖菓子も、とても美味しい。
対面に座ったリヴァイをリリアがジッと見つめる。

「何だ」
「ううん、愛されてるなぁと」
「愛してるぞ」
「……うっ…恥ずかしい。真顔で言うから尚のこと恥ずかしい。うん……でもありがとう…」
「飲んだら寝ろよ」
「今日はサービスで添い寝して?」

リヴァイが黙る。そして何故か視線を逸らし、再びリリアを見た。

「無理だな」
「ガァァァン!!!断られた……」
「添い寝だけじゃ済みそうもねぇからダメだ」
「むむ……あー!!冷たい紅茶美味しかったけど、何だか体が冷えちゃったなぁ。何かこう…人肌で暖まりたい。そうだ!ハンジの所にっ!」
「俺の責任だ。俺が暖める」

ニコッとリリアが笑う。そして嬉しそうにベッドに向かい布団に潜るとリヴァイを呼んだ。

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