第50章 #50 ジークの秘策
「これは美味しいな!!リヴァイも食べてみな?凄い良いダシがご飯に染みてる!」
「食べて、食べて?私凄く感動した」
眉をひそめリヴァイは小さく一口食べた。
するとまた一口、さらに一口とご飯を口に入れていく。
どうやら美味しかったようだ。
リリアが笑う。
「ねぇねぇ?ニコロみたいな料理が上手なマーレの人、雇ってみたらどうかな?こんな美味しいもの作れるんだって、きっとまだ疑ってるエルディアの人達も見る目が変わると思うんだ」
「ふむ、確かにね」
「きっと良い方向に行くと思うんだ!仲良くなれるよ!」
「分かった、提案してみるよ。通るかは分からないけどね」
うん、とリリアが頷く。
リヴァイを見ると無言でご飯を食べ切り、さらにおかわりまでしていた。
余程気に入ったみたいだ。
「港はどうだった?順調に進んでたかな」
「うん、早く出来るといいね!あ、でも外から人を呼ぶのはちょっと怖いけどね、まだ」
「そうだね、でも少しずつ我々も変わっていかなくてはね」