第49章 #49 預けられた伝言
「リヴァイ……大丈夫?私で良かったら話聞くよ?」
「お前の事でお前に相談出来るかよ」
「えぇっ?!私の事?!」
慌てて起き上がりリヴァイの肩を揺する。
何かナイルがリヴァイにしか言わず、彼を悩ます事をしてしまったのだろうか。
全く覚えがない。
「リ、リヴァイぃ!!わた、私一体何をぉぉぉ!!」
「揺するな…別に何もしてねぇ」
「うぅぅ…」
そのまま後ろからリリアが抱き着いた。
小さく息を吐くリヴァイ、暫く沈黙しゆっくり口を開く。
「なぁ」
「ん?」
「俺の事好きか?」
「大好きだよ?」
「なら俺と家族になりたいと思うか?」
「………え?」
リリアがリヴァイから離れる。
リヴァイが振り向くと彼女は困ったような表情をしていた。
やはり
予想通りだ
「悪かった。忘れてくれ」
「ち、違うの!!リヴァイが嫌とかそんなんじゃないの!!これからもずっと一緒にいたい…大好きなのは本当だよ」
「理由があるなら教えてくれ」
「獣の巨人を討つまではエルヴィン・スミスの妹でありたい」
その理由を聞いた瞬間にリヴァイの表情が変わった。
ホッとした、そんな表情だ。
もっとエルヴィンの事が忘れられない、彼を越えることは出来ない、そう言われるかと思ったからだ。