第49章 #49 預けられた伝言
「そうか……納得した」
「あのっ…私の事嫌いにならないで!ホントにリヴァイの事好きだよ?でも…でも……まだ…」
「ならねぇよ。それにお前の気持ちも分かる」
「…リヴァイは……私と家族になりたいの?」
「なりたくなかったら言うかよ」
「家族欲しいから他の人好きになったりしないよね?!」
「するか!バカ」
シュンと唇を尖らせ黙り込んだリリア、はぁ、と息を吐きリヴァイはリリアの額に自分の額をぶつけた。
「あいたっ!」
「でも俺は結構傷付いた。慰めろ」
「え?え?何したらいいの?」
「お前からキスしたら機嫌が直る」
パチパチと瞬きをし、リリアは苦笑いをするとゆっくりリヴァイの唇にキスをした。
するとリヴァイはリリアから少し離れ、頭を抱きしめると髪に口付けた。
リリアらしい理由だった
正直少し残念ではあったが、この先二人で生きさえすれば必ず叶うだろう
何故なら獣の巨人を討つのはリヴァイの任務だからだ
エルヴィンからの最後の命令
必ず果たす