第48章 #48 反マーレ義勇兵
あぁ、これは夢だろうか
夢であってほしい
閉じた目を開けると自分の周りにたくさんの調査兵と馬の死体
もう二度と見たくない光景
誰がこんな事をした?
アイツだ……アイツだ……
私の大事な人を殺したのは獣の巨人だ
殺してやる、殺してやる
絶対にお前だけは………
「殺してやる!!!」
ゴッ!!!
意識が戻った瞬間、額に激痛が走った。
そして目の前には額を抱え込んで膝をついているリヴァイの姿。
「いってぇぇぇ!!」
「リ、リヴァイ?!ちょっ……ごめ、え?何でここにいるの?」
慌ててリリアはリヴァイの顔を覗き込んだ。
額が真っ赤になっている。
どうやら寝ぼけて起き上がり、リヴァイに頭突きをしてしまったようだ。
「心配して来てみれば窓際で寝てやがるし……運ぼうとしたら……お前の石頭が飛んできた…」
「ご、ごめん」
「しかも物騒な言葉吐きやがって……」
リリアが首を傾げる。
自分が何を言ったのか、よく覚えていない。