第48章 #48 反マーレ義勇兵
壁内に戻るとすぐに解散となった。
明日早くから王都に赴きジークからの要求をどうするか話し合わなければならない。
リリアが部屋へ戻ろうとするとリヴァイが声を掛けた。
「リリア」
「何?」
「一緒に寝なくて大丈夫か?」
「……大丈夫、ありがと」
そうか、と返事をするとリリアは一人部屋へと戻っていった。
その後ろ姿は寂しげで、頭が下がり元気がない。
このまま一人にさせて本当に大丈夫だろうか、そう考えると足が勝手にリリアを追いかけていた。
「リリア」
「ん?」
「やっぱり俺の部屋に来い。それか俺が行く」
「いい、一人になりたいの。私、大丈夫だから、また明日ね?」
そこまで言われてはもう追いかけられない。
リヴァイは諦め、自分も部屋へと戻った。
リリアは窓から外を眺めていた。
イェレナから告げられたジーク・イェーガーからの要求、あれからテントに戻りハンジから話は聞いたが、果たしてハンジや他の幹部らはなんと答えを出すのだろうか。
目を閉じていると段々と眠りについていった。