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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第48章 #48 反マーレ義勇兵



「リリア、落ち着け」
「……獣の…巨人?」
「リリア、座れ」

リヴァイが座るように促すが、リリアはイェレナを睨んだ。

「獣の巨人が!!!私達に何の用だ!!!散々私達を殺しておきながら今更なんの要求だ!!!ふざけんな!!」
「リリア!!座れっ!!」

左肩を掴まれリリアはリヴァイに無理矢理座らされたが、手を振り払うとテントから出て行ってしまった。
イェレナが目でリリアを追い、そしてハンジを見る。


「彼女は……」
「あの子は……たった一人の家族を、大事な兄を獣の巨人との戦いで亡くしたので…」
「そうでしたか。配慮が足らず、すみません」
「あいつだけが獣の巨人を恨んでると思うなよ」

リヴァイがイェレナを見る。

「あいつがキレなかったら俺がキレてる」
「やめてよ、リヴァイ……君がキレたら止める者がいない」

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