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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第6章 #06 新兵勧誘式



次の日、まだ朝早い時間に旧調査兵団本部にリリアの声が響いた。

「おはようー!!」
「リリア兵長!おはようございます」

皆まだ朝食をとっているところだった。
突然のリリアの来訪に全員が驚いている。しかしリヴァイだけは無視して食事を進めていた。


「どうされたんです?」
「今日はエレンの早駆け訓練でしょ?私も着いて行っていい?」

皆がリヴァイを見る。
決定権はリヴァイが持っているからだ。
リリアが来たのは先の作戦のためにリヴァイの馬の速さを体に覚えさせるためだろう。

「好きにしろ」
「ありがとう!みんなよろしくね」
「リリア兵長〜〜!!」

オルオが立ち上がりリリアの手を握って喜んだ。
やめなさい、とペトラが止めるのを見ながらエレンは嬉しそうに笑っていた。


朝食後、リヴァイ班の訓練に参加したリリア。
本当はリヴァイの馬の速さを体に覚えさせたかったのだが、まだエレンがリヴァイの馬の速さに着いて行けず本来のスピードが出せないでいた。

さすがに他のメンバーは大丈夫なのだが、どうしてもエレンだけ遅れてしまう。


「エレン!頑張れ!!遅れてるよ!!」
「は、はい!!」

自分の任務も大事だが、これはまずエレンがリヴァイのスピードに着いて行けないと話にならない。
このままでは巨人に追われた際に捕まってしまう、捕獲どころではない。
暫く訓練をし旧調査兵団本部に戻ってきた時にはエレンはグッタリ疲れているようだった。

「エレン、大丈夫だ。まだ時間はあるからな」
「…はい…すみません」

グンタが励ますようにエレンの肩を叩いた。
ため息をつきながらエレンが馬屋に馬を戻しに行くとリリアが声を掛けた。

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