第47章 #47 先遣隊を捕らえろ
リリアとリヴァイは着替えに別のテントへと入っていった。
少しの休憩に、エレンやアルミン達が脱力している。
「あー…とりあえず捕獲は上手くいって良かったな」
「あれ、リリア兵長着替える必要あったか?めちゃくちゃ似合ってたけどよ…」
コニーとジャンが水を飲みながら話を始めた。
「ジャン鼻血出してたもんな」
「言うな!!あの時のリヴァイ兵長の顔がやばかったんだぞ!殺気で!!」
ブッとサシャが噴いて笑い、皆の顔を見渡しハンジもふふふ、と笑っていた。
「それにしてもリリア兵長の体術、凄かった…」
エレンが先程のリリアの体術を思い出しながら呟いた。
皆がうんうん、と頷きハンジが口を開いた。
「強いだろ?だからリリアに任せたんだよ。昔リヴァイにしっかり教え込まれてるからね!ただ…」
「ただ?」
「リヴァイ仕込みの体術だからさぁ、あの二人が組手したらどうなると思う?」
皆が首を傾げる。
「エレン、審議所での事を思い出して」
エレンが視線を上げて思い出す。
あれはエレンを憲兵団に引き渡すか、調査兵団に引き渡すかを審議した時の事。
エレンはリヴァイから蹴られ、もはや暴力と言える"躾"を受けた。