第47章 #47 先遣隊を捕らえろ
「この人にしよう」
「なんで?」
「私の腕を気にしていたから。何となく私の腕がないのに同情した?」
「し、してない!!」
青年は怯えたような表情をしている。
「お前が脅すから怖いってよ」
リヴァイがリリアの隣に移動した。
「え?あ、さっきのは捕まえるために仕方なく!!普段はあんな事しないよ?だから怖がらず捕虜として一緒に来てください!!何もしないから!」
「い、嫌だ!!」
するとリヴァイが青年の肩をポンと叩いた。
「拒否権はねぇ。来い」
「ひ、ひぃぃ!!」
「君、名前は?」
無言でリヴァイがブレードを抜いた。答えなければ斬る、そんなプレッシャーを与えている。
「ニ、ニコロ……」
「ニコロね。ハンジ、この人にしよう」
「よし、ニコロ君!!君は相槌うってくれたらいいから!!ちょっと後ろから目付きの怖い誰かが突っつくかもだけど!!」
「い、嫌だー!!」
ハンジは後ろを向き、エレンを見た。
「じゃあ、エレン。もう少ししたら移動を開始して。タイミングは任せるから巨人化したら本隊の船を入り江まで運んでくれ」
「分かりました!」
「他の者もいいね!少し休んだら作戦通りに!!」
「はいっ!!」