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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第47章 #47 先遣隊を捕らえろ



先遣隊の兵士達が周りを見渡す。
そこには武器を構えた調査兵団達が兵士達を囲っていた。

「何だ?!」
「リリア、誘導お疲れ様ー!」

ハンジが手を上げる。

「ハンジ、めちゃくちゃ銃突き付けられたよ」
「でもすぐには撃たれなかったでしょー?成功、成功!!」

「き、さま……ハメたな!!やはり悪魔など生かしておくべきではない!!」

先遣隊の兵士全員が銃を構えたその時だった。
リリアが自分に向けられた銃を蹴り上げ、上げた足に付けていたホルダーのナイフを取り出すと、男の足を蹴り、転倒させた。
その上に馬乗りになると左肩で相手を固め、右手でナイフを振り上げ叫ぶ。


「全員動くなぁ!!!そのまま武器を捨てろ!!指先一つでも動かしたらこの男を殺す!!」
「くっ……悪魔め…」

リリアの鋭い眼差しと気迫で兵士達は武器を捨てた。周りにいた調査兵団達も今までに見た事がないリリアの迫力に固まっている。
リヴァイとハンジを除いては。


「ほら、ボーッとしない!捕まえて」
「は、はい!!」

リリアのおかげで先遣隊の兵士達を捕まえる事が出来た。
あとはこの捕虜を使い、本隊との接触を試みるのが本番だ。
ハンジが捕虜達の顔を見渡す。

「さて、誰に一緒に来てもらおうかな」
「この人」

リリアがある青年の前に膝をついた。
少し癖のついた髪にどことなく優しそうな面影の青年だ。

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