第47章 #47 先遣隊を捕らえろ
「ど、どうかな?」
リリアはクリーム色のフワッと広がるロングのワンピース、胸元が少し広めに開いた可愛らしい格好をしていた。
髪もそれに合わせてまとめられている。
「か、可愛いです、リリア兵長」
ジャンが呟いた。
「ジャン……顔真っ赤だよ」
「う、うるせぇ!!」
アルミンの指摘にジャンが慌てた。リリアの隣にいるリヴァイの顔が恐ろしい。
「いや〜、完璧だね!!リヴァイの結った髪型も似合ってるよー!!」
「おい…本当にリリアに行かせるのか」
「リヴァイ、大丈夫だって!ほら!」
リリアがスカートを捲り上げると太腿にはホルダーが付けられており、ナイフが仕込んであった。
リヴァイが慌ててスカートを下ろさせる。
「バカっ!下ろせ!!」
「た、大変です!ジャンが鼻血噴いてます!!」
ジャンが顔を押さえながらしゃがみ込んだ。
「武器もちゃんと仕込んでるし、もし危なかったらどうにかするよ」
「よし!時間がない!!リリア、頼んだよ!ジャン!興奮は治まったかい?準備、準備!!」
ハンジがリリアの肩を叩き、リリアが頷いたが、リヴァイはいつまで経っても機嫌の悪そうな表情をしていた。
リリアはどちらかといえば対人戦が強い、最近では右腕の強化でさらに力が付いてきている。
とは言ってもリヴァイは心配で仕方がなかった。