• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第47章 #47 先遣隊を捕らえろ



別のテントに集められた104期のメンバーにハンジが急ぎ作戦を伝える。
これから先遣隊を捉え、本隊との交渉に挑む。
早くしなければ先に先遣隊がこちらに向かってきてしまう。


「さて、時間もないからチャッチャと説明するよ!」
「はいっ」
「偵察班によると、すでに先遣隊が島に上陸してきている。我々としてはその先遣隊を捕獲、捕虜にして本隊の部隊と話がしたい。そこで、リリアに先遣隊を捕獲地点に誘導してもらい、我々が先遣隊を捕獲、というものだ」
「どうしてリリア兵長一人に?危ないですよ」

ジャンがハンジに問いかけた。

「先遣隊が捕らわれた、と本隊部隊に知られないようにしたい。その為には銃を使わせたくない、音で戦闘が始まったと思われたら本隊が島に乗り込んでくるかもしれないからね。困った事に我々には彼らのような戦力がない。ここは話し合いで穏便に済ませたいんだよ、まずはね」
「それで何でリリア兵長?」

「美人に銃は向けないだろ?」


全員が固まった。
どういう理由だ。


「はい?」
「目の前に現れた美女が瞳を潤わせ、命乞いをしたら君達は銃を向けるのかい?!」
「あ、いや……そういう問題?」
「さぁ!見よ!!104期の者達よ!調査兵団イチの美女、顔は女神、中身はまだ若干子供!対人戦闘能力ピカイチのリリア・スミスを!!!」

何だその紹介は、と思いながら104期達はテントの入り口を見た。
スルッと開いたテントの入り口から姿を現したのはリヴァイだった。皆の視線がリヴァイに向けられる。

「……んだよ、コラ…何見てやがる」
「これはまた……目付きの怖い女神……いや、鬼…」
「あぁ?喧嘩売ってんのか」

するとリヴァイの後ろからヒョコッとリリアが顔を覗かせると、少し跳ねてリヴァイの前に出た。


/ 1007ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp