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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第47章 #47 先遣隊を捕らえろ



二人は着替えを終えると団長室へ向かった。
マーレの船が来た事を再び聞き、時間がないためすぐに海岸に向かう事となった。
馬で駆ける間もハンジとの会話はあまりない。どうやら頭の中で作戦を練っているらしく、リリアとリヴァイも話しかける事はしなかった。


海岸に着くと3人は先に海岸に来ていたエレン達104期と合流した。
聞けばマーレの船から小さな船が既に岸に向かって来ているらしい。もうこちらも動き出さないと時間がない。


「まずは本隊じゃなく先遣隊が様子を見に来てる感じだね。その先遣隊を捕まえたい、捕虜としてね。そして本隊と交渉するんだ。なるべくなら戦わないでいいように」
「あちらさんは戦う気満々なんじゃねぇか?」
「そうだけど…エレンによると向こうはかなりの戦力みたいだしあまり戦わず行きたい…」

暫く悩み、ハンジはふとリリアを見た。
目の合ったリリアが首を傾げる。

「リリア、頑張ってみない?」
「え?何すればいいの?」
「オトリ」

はぁ?とリヴァイの方が声を上げた。

「リリアに先遣隊を我々が潜んでいるポイントまで誘導してもらって捕らえる!」
「そんな危険な事、コイツにやらせられるか。俺がやる」
「リヴァイじゃダメ。先遣隊を静かに捕らえて本隊に気付かれないようにして警戒させないようにしたいんだよ。リヴァイじゃ即攻撃されそうだし…」
「どういう意味だ、そりゃあ…」

とにかく、とハンジは立ち上がりリリアの肩を掴んだ。

「時間がない!!リリア!頼む!!」
「わ、分かった!」
「じゃあ、これに着替えてね」
「へ?」


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