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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第45章 #45 すれ違い



「痛いよぉ…リヴァイ」
「悪い」

するとリヴァイはリリアをベッドに寝かせ、自分はリリアに跨るように覆い被さった。
その態勢にリリアが目を丸くする。

「えっと……リヴァイ?」
「リリア、いいか?」

そのいいか、は一体どういう意味だ。

「えっと…それはその…」
「抱きてぇ」

リヴァイがリリアの首元に吸い付いてきた。
チュッチュっとリップ音を鳴らし耳元で息をされ鳥肌が立ってしまう。

「リリア…」
「や……ちょっと…ちょっと待って!リヴァイ…あの!!」
「ダメか…?」
「そうじゃなくて…あの…リヴァイの心の準備は大丈夫なのかなって……そ、それに…お、お風呂も入ってないし!!」

パチパチと瞬きをするとリヴァイは起き上がった。

「確かに…何も準備が出来てねぇ」

安堵したように息を吐くとリリアも起き上がった。
すまない、とリヴァイが頭を下げる。どうやら感情的にリリアを抱きたいと思ったようだ。
リリアは顔を赤くするとリヴァイの手を取った。

「えっと……まずは仲直り」
「………」
「それと…あの……リヴァイが大丈夫なら私もその…大丈夫です!!」

するとリヴァイが視線を逸らしながら頭を掻く。
どう見ても照れ隠しだ。

「じゃあ…何だ……その…今日でもいいか?」
「今日!!は、はいっ!」
「とりあえず……飯、食いに行くか」

ふふふ、とリリアは笑った。
そしてリヴァイに抱き付くと、リヴァイも優しくリリアを抱き返した。

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