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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第45章 #45 すれ違い



「リリア、起きろ。何でこんな所で寝てんだよ」
「んぅ……体いた…」
「寝るなら自分の部屋に帰って寝ろよ」

リヴァイは服を脱ぎ始めた。
おそらく昨晩そのまま寝たため今から湯を浴びるのだろう。

「お前も早く戻れよ。今日も訓練入ってんだろ」
「……たまには私にも付き合って訓練見てよ」
「お前は俺が見なくても出来るだろうが。お前に教える事はもうねぇよ」
「…それは腕がなくなる前でしょ」
「あ?」
「何でもない」

リリアは立ち上がるとリヴァイの手を握った。
少し俯き、寂し気な表情をしている。以前ならこんな感情の時は優しく抱きしめてくれていたのに、今は何もしてはくれない。

「何だ、用がないなら戻れ」
「……はい」

リヴァイも疲れて構う余裕がないのはリリア本人も分かっている。だがリリアの性格上、とてもつらいリヴァイの反応だ。

そっと手を離すとリリアは俯いたまま部屋を出た。




もういい
リヴァイに甘えるのはもう辞めよう

私はリヴァイに頼りすぎた
これからは一人でやっていかなくちゃ…


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