第41章 #41 貴方の匂い
数日後、リリアとリヴァイはハンジに呼び出された。
何やら大事な話があるという。
向かっていると団長室の手前でリヴァイと鉢合わせになり、リリアは固まった。
あれ以来恥ずかしく、リヴァイの所へ行っていない。
「よぉ」
「……ども…」
リヴァイの顔を見れないままリリアは団長室へ入った。
「いらっしゃい!ん?なにその微妙な距離感」
「べ!別に何もないし!!」
「まぁ何かあったんだね。痴話喧嘩はいいとして、座って!」
若干リヴァイと距離をとりながらリリアは椅子に座る。
リヴァイも隣に座ったがさらにリリアが距離を開けた。
「何?君達、なんなの?」
「気にしないで!それで?話って何?」
「あぁ、避難解除に向けてシガンシナ区の復興を進める事になってね。それで今まだそこに眠る仲間達を迎えに行く事になった。調査兵団、衛生兵、憲兵団と駐屯兵団からも応援を頼み向かう事にする」
それはシガンシナ区に置いてきたままの調査兵団の遺体を回収しに行くと言う事だ。
いつまでもそのままにしておくわけにはいかない、壁も塞ぎシガンシナ区の安全は確保されている。
今回の壁外調査で巨人がもう殆どいない事は明らかだ。今ならもう戻って仲間を迎えに行ける。