• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第40章 #40 エレンの変化



「……それ一番心配するやつです!!今頃血眼で探してますって!!」
「えー?大丈夫、大丈夫!!あはは!」

真っ青な顔をしながらリリアに付いて行く。
市場は賑やかでたくさんの人が歩いていた。
リリアは一体どこへ向かっているのだろうか。

「リリア兵長、どこに行くんです?」
「ここの市場にね美味しいパイのお店があるの。そこのお店の木の実がたくさん入ったパイが凄く美味しいんだって!病院で聞いたの!」
「はぁ……ならリヴァイ兵長と一緒に来た方が…」
「リヴァイは甘い物苦手だし、並ぶのも苦手だし」
「何でオレ……ミカサとかサシャの方が…」

リリアはジッとエレンを見るとニコッと笑った。
その意味はエレンには分からなかったが、ここまで来たらもう付き合うしかない。

目的の店に向かうとズラリと長い人の列、ここに並ぶと言うのだろうか。


「長っ……」
「凄いねぇ!!これは期待大!」
「兵長は体に障りますからどこかで座って待ってて下さい」
「大丈夫!一緒に待つのも楽しみの一つだよ」


どれくらいの時間並び、待っただろうか。
リリアとエレンが語り合うには十分な時間だった。

「へぇ、じゃあもうずっとリヴァイ兵長はリリア兵長のとこにいるんですね。そう言われれば兵舎で姿を見てないな…」
「私、リヴァイの時間奪い過ぎかなぁ?本当は迷惑がってるかも…」
「それならリヴァイ兵長は自分から帰りますよ。リリア兵長の側にいたいからいるんです!あ、リリア兵長次です、長かったですね」

ようやく目的の物が買える、リリアの瞳がキラキラ輝く。
そんな彼女を見てエレンが笑った。
本当によく感情が顔に出る人だな、と。

/ 1007ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp