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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第39章 #39 一歩前へ



「もっと地獄を与えてやりたいがためにエルヴィン団長を生かそうとした君も…私情じゃないの?」
「違うっ!!俺は!!人類の為に……!」
「誰かを責めて人類の為になるの?団長が生き返る訳じゃない、それならもう……」

「いいんです」

アルミンが小さく呟きリリアの話を止めた。

「フロックが正しい。エルヴィン団長が生き延びるべきだった……この状況を変える事が出来るのは僕じゃない」
「何でそんな事が分かるんだよ。俺には分からないな、正しい選択なんて、未来は誰にも分からない筈だ。大体、お前は見たのかよ、壁の外を。壁の外には何があるんだ?」

エレンの言葉にアルミンが顔を上げる。
小さい頃から夢見ていた……いつか見に行こうと夢見ていた……


「海………」
「そうだ、海がある!でもまだ見てないだろ?俺達はまだ何も知らないんだよ、炎の水も氷の大地も砂の雪原も!可能性はいくらでも広がっている!!」
「………」

「きっと壁の外には自由が……」

そこまで言ってエレンは言葉を飲み込んだ。



自由……
壁の向こうにあるのは……


本当に自由?


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