第37章 #37 夢の終わり
渡されたメモを見ながらエルヴィンの家を探すリヴァイ、暫く走りようやく目的の家に到着した。
ドアに手をかけるが鍵が掛かっていて開かない、耳を澄ますが音がなく人のいる気配がない。
窓の方へ回り家の中を見るが部屋の中は暗く、やはり誰もいない。
「ここじゃねぇのか…?クソ…どこだ…」
すると一人の女性がリヴァイに声をかけた。
「おや?この家に何か用があるのかい?」
「あ?あぁ……すまねぇ、ここの住民は戻ってきてねぇか?」
「さぁねぇ、数週間前に兄妹で戻って来てたのは知ってるけど、それ以降は見てないね。あんた知らないのかい?ここは調査兵団の団長さんの家で、その団長さんは亡くなったそうだよ」
「あぁ…知っている……俺が探してるのは妹の方だ」
「リリアちゃん?見ていないけど……あんたリリアちゃんの友達かい?」
いや、とリヴァイが首を振る。
「……同僚だ」
「そうかい…残念だったねぇ団長さん」
ここにいないとなるとリリアが向かうのは何処だろうか。
エルヴィンと過ごした家ではないとしたら次は。
「なぁ、リリアの幼い頃をよく知っている奴は誰だ?」
「リリアちゃんの?」
「聞きたい事がある」