第37章 #37 夢の終わり
「ハンジ!!!」
「うわあぁぁぁ!!ビックリした!!何?!」
突然団長室に飛び込んできたリヴァイにハンジは驚き声を上げた。
「リリアがいなくなった!エルヴィンの実家を教えろ!」
「え?リリアがいなくなったってどういう事?」
「病室に戻ったらいなかった。多分隙を見て抜け出した、今アイツを一人にしたら死んじまう」
一気にハンジの顔色が真っ青になる。
リヴァイの肩を掴み体を揺すった。
「どうしたらいい?!リリアに何かあったら私のせいだ…!!私が……リリアの夢を終わらせたから…」
「落ち着け、すぐ死ぬつもりなら病院で死んでる。多分待ってるんだろ」
「え?」
「エルヴィンが来るのを。だから早くエルヴィンの家の住所よこせ!」
ハンジが慌てて机の引き出しからまとめられた紙をバサバサと広げ全調査兵団員の資料の中からエルヴィンの物を探す。
そこに書いてある住所を紙に写すとリヴァイに渡した。
「お前は大人しく待ってろ、いいな?」
「捜索が必要な時はすぐ言ってよ?!調査兵全員向かわせるから!」
「やめろ!大丈夫だ!」
暴走しそうなハンジを止めリヴァイは団長室を後にした。