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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第32章 #32 ウォール・マリア奪還作戦開始



エレンとライナーの戦いは調査兵団の武器として新たに導入された雷槍を使用し決着がついたと思われた。

雷槍はハンジが技術班に依頼し作らせた巨人の硬質化をも破壊するほどの強力な武器だ。
いくらライナーの鎧の巨人でも、雷槍の威力には敵わない。

しかし、雷槍を受けた鎧の巨人はゆっくりと起き上がり、咆哮を上げた。
しかしその後ゆっくりと地面に倒れた。


その咆哮を聞いたエルヴィンが目を見開く。
これは断末魔じゃない、合図だ。

振り向くと獣の巨人が四足歩行の巨人の背中に乗せている樽を掴み、こちらに向かって投げ飛ばした。

「っ?!」
「団長っ!!あれは……おそらくベルトルト!!あいつ…四足歩行の背中に!!」

エルヴィンとリリアが飛んできた飛行物を目で追った。
それは区内に入り込みライナー達の元へ飛んでいる。


「くっ……やられた!!」
「まずい!!巨人化したらあの辺り一帯吹き飛ぶっ!!」

リリアが手を握りしめる。
しかしベルトルトはすぐに巨人化しなかった。

巨人化すると思ったがベルトルトは巨人化せずライナーの方へ向かっていたのだ。


「………団長、アルミンが」
「時間を稼げるか……?」

アルミンがベルトルトの方へ向かっているようだ。
どうやら対話を試みているようだがそう上手くはいかなかった。
数分後、ベルトルトは話をしていたアルミンから離れ、立体機動で空高く飛び上がった。


「っ?!巨人化するっ!!」

その瞬間、ついにベルトルトが巨人化し、眩しい光と爆発、爆風が辺りを吹き飛ばした。

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