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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第32章 #32 ウォール・マリア奪還作戦開始



信煙弾を見たエレン達は一旦作戦を中止し壁の上で待機、アルミン達が壁の中にいるであろう敵を見つけ出すのを待った。
すると一人の兵士が、叩くと音が違う壁を発見し、音響弾を上げた。


「ここだー!!ここに空洞があるぞ!!」

そう叫んだその時だった。
壁が開き、中に潜んでいたライナーが兵士を刺した。
それを見たリヴァイが走り出す。

「リヴァイっ!!!」

リリアが叫んだ。
その瞬間、リヴァイはライナーに向かって攻撃を仕掛けた。
刃を首と胸を刺し、仕留めたと思ったがライナーは死ななかった。

「っ?!」

リヴァイは攻撃をやめ、地面に落ちたライナーを睨んだ。

「くそっ!!」
「兵長!」
「これも巨人の力かっ?!あと一歩、命を絶てなかった!!」

地面に落ちたライナーは鎧の巨人へと姿を変えた。
突然の出来事に兵士達は体が固まる。


「周囲を見渡せ!!他の敵を捕捉しっ……!!」

エルヴィンが指示を出そうとしたその時だ。
背後からの巨人化の光に目を見開く。
振り向くとそこには無数の巨人とその中心に獣の巨人が立っていた。
獣の巨人は近くにあった大きな岩を掴むと、壁に向かって投げつけてきた。


「投石来るぞっ!!!伏せろぉぉぉぉ!!!」


投石に備え皆伏せたが、投げられた石は壁の上には到達せず手前の方へぶつかった。

「外した?」
「いいや、いいコントロールだ。奴は扉を塞いだ。馬が通れない程度にな。まず馬を狙い包囲する、我々の退路を断ち、ここで殱滅するために」

エルヴィンは獣の巨人を見据えた。

「我々は互いに望んでいる。ここで決着を付けようと!人類と巨人共、どちらが生き残り、どちらが死ぬか!!」

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