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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第32章 #32 ウォール・マリア奪還作戦開始



「これより、アルミン・アルレルトの指示に従い、捜索を続行せよ」
「えっ……あ……」

「壁は隅々まで調べ上げたぞ!」
「さぁ、指示をくれ!!アルレルト!!」

アルミンはかなり動揺していた。
しかし悩んでいる時間はないのだ。早く指示を出して潜んでいる敵を探さなければ。


「区内、区外の二手に分かれて、内門周辺の建物を調べて下さい!!何かあれば音響弾で知らせを……お、お、お願いします…」

「了解!!」

指示を受けた兵士達が一斉に壁を降り、アルミンもそれに続く。
彼らを見送ったリリアはエルヴィンを見上げた。

「団長、大きく賭けたね」
「いや、実績を見て判断した。彼は我々の大きな武器の一つだ」

うん、とリリアは頷くとエレン達の動きを視界に入れた。


「エレン達が内門を塞ぎに来るよ。どうする?敵を見つけるまで作戦は中断する?」
「続行する。この敵地で長期戦となれば勝機は薄い。我々には短期決戦のみ活路が残されている。それも全てが敵の思惑通りというなら、それに付き合うのも手だろう。まぁ、何も隠し事があるのは彼らだけではないからな……」

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