第31章 #31 夢のため
前祝いをしている皆の所へ顔を出したリリア、調査兵達はかなり騒ぎ盛り上がっている。
これは確かにリヴァイは来たくなさそうだ。
リリアもあまり人が多いのは好まない、早く飲み物だけ取って出ようとしたその時だった。
「あー!!!リリア!!やっと来たー!!」
ハンジがリリアを見つけ、手招きをする。
「ハンジ、私すぐ出るから」
「そんな事言わずにさ!肉食べなよ!!」
「いいよ、リヴァイ待たせてるから早く行かないと」
するとハンジがリリアの肩をガシッと掴み、強制的に椅子に座らせた。
「結局リリアはさ、リヴァイとエルヴィンどっちが好きなわけ?」
「え?」
「いや、しかしさぁ。エルヴィンに執着しすぎだよぉ?命を共にしてどうすんのさ」
「ハンジ酔ってる?勘弁してよ。リヴァイ待たせてるんだってば」
立ち上がろうとしたがハンジはリリアを逃がさない。
「聞いたよー?リヴァイといい感じになってたって。抱き合ってたんだって?」
「変な意味はないよ、リヴァイとは付き合い長いんだから別におかしくないでしょ?」
「相手があのリヴァイだから言ってるんだよ。あのリヴァイだよー??」
「もー!!!」
と、その時だ。
ガシャンというお皿が落ちる音と共に少し離れた所でエレンとジャンが殴り合いを始めた。
皆テンションが上がっているために誰も止めようとしない、むしろ二人を煽っている。