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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第31章 #31 夢のため



「まだ諦めておらんかったか。あのような悍ましい物を民衆に晒してみよ、兵団への信頼も地に叩き落とされるぞ」
「芸術を解らん奴めっ!」
「えっ?ザックレー総統は芸術品を作っていらっしゃるのですか?」

リリアが喰いついてきた。
彼女はその拷問器具がどんな物か知らない、むしろ本当に芸術品かと目を輝かせている。
ハンジとピクシスがそんなリリアに焦りだした。
とてもじゃない、彼女に見せるわけにはいかない。


「おぉ!!リリア兵長は私の芸術作品を見たいか?」
「見たいです!芸術作品……!見たことない!」
「だ、ダメだよリリア!!アレを見たら一生心のキズになるから!!」
「そうじゃ!あれはお主のような清純な娘が見る物ではない!!」

必死に説得するハンジとピクシス、エルヴィンも頭を抱えた。

「見たいと言ってるんだからいいだろう?リリア兵長、是非とも今夜にでも見にくるといい!バッチリ説明付きで披露するぞ?」
「やめんかっ!」
「ダメだってば!!エルヴィンも止めて!!」

するとエルヴィンがリリアを後ろから絞め上げた。

「ぐえっ」
「リリア、行くと言うならここで息の根を止める」
「私のっ??」


そんなやり取りも、リヴァイは全く反応しなかった。
ただ真っ直ぐに何かを見つめ、考え込んでいた。

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