第30章 ●#30 祝福される嬉しさ
「んぅ…お兄ちゃん酔ってる?くすぐったい」
「少しだけ」
「珍しいね、普段はかなり飲んでも酔わないのに…」
すると服の上からリリアの胸を触り出し、その行動にリリアが身をよじる。
「お兄ちゃん……や…」
「リリア……」
耳元にキスをしながら片手で器用にシャツのボタンを外し始め、露わになった乳房にエルヴィンが吸い付いてきた。
突起を口に含み舌で刺激されるとだんだんと体が疼いてくる。
「ちょ、ちょっとお兄ちゃん……待って待って…?」
「ん?」
「したいの?」
「したい」
カァっとリリアの頰が染まる。
こんな事普通は言わないのに。
「でもここ…兵舎だよ?誰か来たらどうするの?」
「こんな時間に誰も来ないよ」
「でも…でも……んっ!」
もう喋らせないとばかりにキスで口を塞がれた。
互いの舌が絡み合い、とろけそうな口付けにリリアは体に力が入らない。
一旦離れると舌と舌を透明な糸が繋ぎあっていた。
「はぁ…はぁ……お兄ちゃん?どうしたの?」
「……いや、俺のベッドに可愛いリリアが寝てると思って」
「………あー…ダメだお兄ちゃん、酔ってる酔ってる」
「少ししか酔ってない。気分が良いだけだ」
するとエルヴィンがリリアの胸に顔を埋めた。
先程エルヴィンにシャツを脱がされたので直に顔を埋められ若干恥ずかしいが、リリアはエルヴィンの髪を撫でた。