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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第4章 #04 本当の性格



「じゃあ私は帰るね」
「えっ?もう遅いですから危ないですよ?」

皆がそれぞれの部屋へ戻る中、帰ると告げたリリアにペトラが心配そうに声をかけたが、リリアは大丈夫と手を振った。

「朝までには戻るように団長に言われてるから。大丈夫だよ、ありがとう」
「お前らは早く休め、リリア帰るなら早くしろ」
「はぁい」

リヴァイに言われ、部屋に入る4人、リリアとリヴァイはハンジとエレンがいない方から外へ出ると、馬を止めてある場所へと向かった。


「リヴァイありがとう!助かったよ、実はここに来る途中ハンジに捕まってさ。隙をついて逃げてきたの」
「だろうな」
「ちょっとハンジの言うソニーとビーンの様子を見てから帰るよ」

そうか、とリヴァイが返すと、リリアのリボンに手を伸ばした。
昔より上手く結べるようになったのだが、やはり曲がっている。
相変わらず不器用だな、とリヴァイはリボンを解くと結び直し、トンっとリボンを押した。

リリアが兵士長に昇格したお祝いにリヴァイがプレゼントしたスカーフ。
リリアはあれからずっとこのスカーフをリボンにして使っている。

「そろそろ買い替えろよ、自分の好きなやつに」
「やだよ、だってこれはリヴァイがくれた大事な物だからね、言うならコレが私の一番好きなやつだよ」

小さくリヴァイが息を吐いた。

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