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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第29章 #29 二人の次の夢



「そしてもう一つ、どちらかが死んだ場合だ。その時はリリアにはこの約束を諦めてもらう」
「……死んだ場合…」
「結婚は一人じゃ出来ないからな」


暫く黙り込んだリリア、しかし真面目な顔をしエルヴィンを見つめた。


「お兄ちゃん、もし私が死んでも夢を諦めないで突き進んでね。生きて、お父さんの仮説を必ず証明して。その後は……もしお兄ちゃんに素敵な人が出来たら……その人と幸せになってほしい」
「リリア……」
「でももしお兄ちゃんが死んだら……ちゃんと私も着いていくからね!」
「…は?」

リリアはエルヴィンの手を握った。
それはエルヴィンが死んだら自分も後を追うという事だろう。

エルヴィンにとってはあまりしてほしくない選択だが、自分がいなくなり彼女はその先ちゃんと生きていけるか心配な所ではある。
リリアはかなりエルヴィンに依存しているため、一人になった場合の彼女の精神面が不安だ。
おそらくはかなり難しいだろう。

しかし今それを否定してはいけない、再び取り乱す可能性が高い。

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