第4章 #04 本当の性格
「皆とはこれから一緒にいる時間も増えるだろうからね、作った性格って凄く疲れちゃうからもうオープンにしちゃおうかと!」
「リリア兵長!!素敵です!!」
オルオがリリアの前に膝を着き、手を握る。
リヴァイ以外の全員が目を見開いた。
本来の性格を出したと言っても相手は兵士長だ。
しかしリリアは全然嫌な顔はしておらず、笑っていた。
「リリア兵長!壁外遠征が終わったら食事に行きませんかっ!」
「食事?」
「はいっ!無事に戻ってきたら是非!!」
リリアは視線を上に向け何かを考えているようだった。
その間にペトラがオルオの手をリリアから引き離し、失礼でしょ、と叱る。
「いいよ?」
「へっ?」
「リヴァイ班、全員が無事に戻ってきたら食事に行こう皆で!」
皆が目を丸くして驚くが、オルオだけは首を振っている。
「これを約束したらみんな無事に帰ってきてくれる?」
突然の提案に頭がついて行かない様子のリヴァイ班だが、この約束をしたら全員が無事に戻って来てくれるのかと言ってくれるリリアの言葉が嬉しかった。
「は、はいっ!!」
「いや!俺と二人でーーー!!!」
一人蚊帳の外のエレンにリリアは視線を向けると笑顔を向けた。
「もちろんエレンも一緒に行くんだよ?」
「えっ?でも…」
まだあまり馴染めていないエレンはどうやら遠慮しているようだ。
「この班全員でっ!ね?」
「は…はいっ!!」
その時だ。
外から再びガタガタという音がし、急にリリアが立ち上がる。