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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第25章 #25 二人の休日



到着したのは服などの素材を売っている店だった。
慣れたようにリヴァイが店内に入ると、店主が彼に声をかけた。

「おっ?リヴァイいらっしゃい!またいつものか?」
「いや、今回は俺のじゃねぇ。コイツのだ」

リヴァイがリリアを前に出す。
リリアは店主を見上げた。かなり背が高く体が大きい店主に目を輝かせている。


(大きい……!お兄ちゃんより大きい!)


「なんかスゲェ見つめてるなお嬢さん、悪い気はしねぇが。しかしこれはまた美人な……リヴァイの彼女か?ついに出来たか!」
「ちげーよ、コイツは俺の弟子みたいなもんだ。5年前くらいにスカーフ買ったろう。アレと同じ物が欲しい」
「あぁ、昔昇格祝いに買ったアレか!ははぁ…なるほど。この子にやったのか。よし、任せな、こっちだ」

トントンと話が進み、リリアはただ二人のやり取りを少し距離を開けて見つめている。
するとリヴァイがリリアの方を振り向いた。

「悪ぃリリア、欲しい色とかあるか?」
「ううん、白がいい」
「お嬢さん、こっち来な」

店主に呼ばれリリアが前に立つと店主は白いスカーフをリリアに当ててみた。

「よし、白似合うな。前のも良かったろ?」
「うん!とても好きだったの。でもボロボロになっちゃって…ごめんなさい」
「5年も使ってくれたんだろ?ありがとよ」

うん、とリリアが笑うと店主はリヴァイを見た。

「お前の言った通り可愛いお嬢さんだな」

リリアがリヴァイの方を見ると嫌そうな顔をしている。
何やらリリアに聞かれたくない事だったようだ。

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