第23章 #23 誤魔化せない想い
「お兄ちゃんの"好き"とリヴァイの"好き"は違うよ」
「……うん…100点の答えだ」
「?」
ごめん、とエルヴィンはリリアの頭を撫でたがリリアは意味が分からず首を傾げた。
リヴァイのリリアに対する対応が他の者と違うのは分かっていた、本人にも言った。
もしリヴァイがリリアの事を大事にしてくれるなら任せても良いと思った時もあり彼を煽った事もあった。
リリアにも自分の想いは本人に相応しい人が出来るまででいいと言った。
しかしどうだろうか、いざリリアが自分以外の男と仲良くしている姿を想像すると胸が痛い。
何が相応しい人が出来るまで、だ
渡したくない、誰にも
「リリア」
「ん?」
「愛しているよ」
突然のエルヴィンのその言葉にリリアは驚き目を丸くした。
嬉しいが、恥ずかしい。
「わ、私もお兄ちゃんの事……大好きだよ」
「次は俺とも出掛けてくれよ?」
「勿論!!絶対行く!!」
瞳をキラキラさせ喜ぶリリア、エルヴィンは笑うとリリアをギュッと抱きしめた。