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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第23章 #23 誤魔化せない想い



その日の夜、リリアはエルヴィンの部屋にリヴァイとの事を報告しにきていた。
リヴァイが怒っていた訳ではない事、とりあえず普通に話せるようになった事、そして新しいスカーフを買ってもらう事。


「そうか、良かったな。とりあえず仲直りした感じだな。それで?新しいスカーフを買いに行くから休暇をくれ、と」
「うん!私がいなくても大丈夫な日はいつかな?リヴァイも一緒に休み取らせて?」
「お前がいなくても大丈夫な日なんてあるわけないだろう?」
「えっ?!そんな忙しい感じか……」

リリアが困ったような顔をする。
それを見たエルヴィンは苦笑いをした。

「お前がいなかったら俺が寂しいって意味だよ」
「へ?」
「冗談だ。いつでもいいぞ、二人のいい日に行ってきなさい。暫くはウォール・マリア奪還までの準備期間だ。時間はある」

ありがとう、とリリアは笑った。
するとエルヴィンはソファに座り、リリアに向かって手招きをし、そして隣に座らせる。

「リリアはリヴァイが好きか?」
「え?好きだよ?」
「うん……じゃあ俺の事は?」
「……好き」

エルヴィンは笑うとリリアに軽くキスをした。

「じゃあ俺とリヴァイ、どちらが好き?」
「え?」

とても意地の悪い質問なのは分かっている。
だがリリアがどう答えるのか知りたかった。


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