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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第21章 #21 王政奪還



この王政はもう終わりだ。
アウリールは激怒し、王座を蹴り上げた。


「クソっ!!起きろ老ぼれ!!」
「何じゃ、飯か?」
「黙れ!!この役立たずが!!!」


クーデターは成功したのだ。
貴族達は拘束され、謁見の間から連れ出されていく。
ようやくエルヴィンとリリアも手錠を外され解放された。

「エルヴィン、お前の勝ちだな」

ナイルがエルヴィンに声をかけるが、エルヴィンは全く嬉しそうな表情をしていない。
むしろ厳しい顔をしていた。

「嬉しくないのか?」
「ナイル、人類はより険しい道を歩まざるを得なくなったぞ」

「リリア兵長っ!大丈夫ですか!?」

エルヴィンとナイルがその声に振り向く。
床に倒れたリリアが視界に入り、ナイルとエルヴィンは慌ててリリアに駆け寄った。

「リリア!!」
「……もう……限界です……起きていられない…痛い」
「リリアちゃん!!しっかりしろ!!」

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