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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第19章 #19 死線を越えろ



「どうやら私の賭けは当たりだったようです。司令、捉えた中央憲兵が自白しました。現在の王家は本物ではありません。レイス家が本当の王家です」
「なんと!」
「現在リヴァイ達がエレンとヒストリアの救出に動いています。二人を奪還し、ヒストリア・レイスを女王に即位させます。真に王家の血を継ぐ者として」
「仮初めの王から冠を譲らせる訳か」
「血を流す事なく王政の打倒が叶います。民衆の前でこれまでの体制は嘘であるという宣言と共に」

ピクシスは少し考えた後に再びエルヴィンの方へ向き直し口を開いた。

「いいじゃろう、お主の計画に乗ろう。ただし、実行するかどうか、それを決めるのはワシらではない。分かっておるだろうな、エルヴィン」
「勿論です、司令」

二人の話は終わり、ピクシスは部屋を後にした。
レイス家が本当の王家である事は分かった。あとはクーデターを成功させ、どうにか無事にエレンとヒストリアを救出する事。


「それでレイス家の調査は?」
「出来る限りは調べておいた。その中に一つ興味深い事件が見つかった」
「事件?」

エルヴィンが話そうとしたその時だった。
慌てた様子で調査兵が部屋に入ってきた。

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