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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第18章 #18 動き出した王政



「エルヴィン通達は見ただろう。王都へ召集命令が出ている」
「あぁ」

団長室にはナイルと銃を持った憲兵が入ってきていた。
ナイルは辺りを見渡す。

「リリアちゃ……リリア兵士長はどうした」
「リリアは体調不良のために自宅で休養中だ。王都へ行くのは俺一人でいいだろう?」
「まぁ、いい」

エルヴィンが連れて行かれるのを確認したリリアとニファは、リヴァイ達の元へ急いだ。
一緒に行きたいが今はエルヴィンの命令に従うのが先決だ。
おそらくまだ手荒な真似はされないだろう。




小屋へと到着すると広間に皆がすでに集まっていた。
先に来ていたハンジが皆にニック司祭の事を伝えていたのだろう。
入ってきたリリアの姿にエレンが目を丸くする。

「リリア兵長!」

エレンの無事な姿にリリアは安堵し微笑みを返した。

「リヴァイ兵長、エルヴィン団長から伝令です。ニック司祭の事を伝えに行ったのですが、団長がすぐにそれを」

ニファから渡された手紙を読むと、リヴァイは立ち上がった。

「全員撤収だ。ここは捨てる。全ての痕跡を消せ」

突然の事に皆理解出来ないようだったが、今はとにかく指示に従うしかない。
全員で荷物をまとめ痕跡を消し、急いで小屋から離れた。
それから少ししてすぐに憲兵団が小屋を包囲した。
あと少し遅かったら捕まっていただろう、それを少し離れた場所から見ていた。

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