• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第17章 #17 エルヴィンの想い



「何をお前らビビってやがる」
「いや…まさか団長から説明があるとは思ってなくて…」

コニーが脱力しながら呟き、サシャもうんうん、と頷いていた。

「兵長、今回はリリア兵長は配属されないんですか?」

エレンがリヴァイに問う。

「アイツは別に前回も俺の班員ではねぇよ。俺が不在の時にお前を護衛する代わりだったろうが」
「あ、そうか……実験の時とか、結構長い間オレたちと居てくれたし、巨大樹の森でも最後まで一緒にいてくれたからかな…勝手に班員だと勘違いしてた」
「リリアは団長補佐だ。基本的にはどこの班にも配置されねぇよ。むしろ前回あんなに俺の班に関わったのが珍しいくらいだ」

「そういえば、団長補佐って役職は昔は無かったですよね。エルヴィン団長が団長になってから同時に出来たのかな」

アルミンが首を傾げながら皆を見たが、皆分からないと首を振る。
するとリヴァイが答えた。

「それはエルヴィンが作った役職だ。だから前任もいない、リリアだけだ」
「何のために?補佐なんて別に役職が無くても誰かを側に置けばいいだけなような気もする」
「そんなの、リリアを側に置くために決まってるだろうが。エルヴィンが団長から退けば団長補佐もなくすだろ」
「凄く妹さんが大事なんですね」

サシャが呟く。

「……大事、もあるかもしれんが、お前らエルヴィンがリリアに出した補佐にする条件を知ってるか?」

皆が首を振る。
そういえば、どうしたら団長補佐になれるのかは知らない。
ただ単に団長が任命するだけかと思っていた。

/ 1007ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp